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仏ユーロニュースが日本の医療MaaS実例として「ネクステート・シナプス」を報道

高齢化に伴う人口減少そして医療リソースの不足 ー これらは多くの地方都市が抱える共通の課題です。同じようにヨーロッパ各国も厳しい自然や限られた医療リソースの課題を抱えています。日本ではどう対処しているのか?、ユーロニュースのローレンス ・アレクサンドロヴィッチ記者は長野県伊那市でその答えのヒントを見つけます。


医療を人々に近づけるという発想

日本アルプスは冬になると雪が降ることが多く、これも住人にとっては克服しなければならない課題となっています。住人の西村さんは最寄りの病院まで1時間かかる自宅に住んでいます。医療MaaSが西村さんの自宅に向かい、病院に居る医師がビデオ会議で診察を行うことで診療を可能にしました。これは住人の西村さんにとって大きな助けとなりました。

西村さんは「病院に行くと、周りに人がいて、言いにくいこともある。ここでは、面と向かって、自分の悩みをきちんと説明できる気がします」と語る。


長野県伊那市では、地域の人々の生活を向上させるために、デジタル化も活用しています。ドローンで高齢者に医薬品を届けたり、高齢者や孤立した患者に病院サービスを身近に提供するための取り組みを行っています。

日本の地方には医師が少ない。これが生み出す問題を解決するためには、テクノロジーや遠隔医療を駆使して、患者さんのもとに医療サービスを届けることが必要だと考えています。― 伊那市新産業技術推進係長 安江 輝


この方法は医師にとっても有益なようです。神山医師は言います。

移動時間を短縮することは、患者とより長く過ごすことができることを意味します

また、医療MaaSに搭乗する看護師の矢澤さんは言います。

モバイルクリニックに搭載されたテレビ電話や遠隔聴診器(ネクステート・シナプス)で、看護師は医師と連携しながら安心して地域医療に携わることができるので、とても驚いています

高齢化が進む日本では、デジタル技術を活用した「デジタル田園都市構想」という新しいプログラムが始まっています。同じ課題を抱えるヨーロッパ各国も日本の医療MaaSを始めとした技術に高い関心を示しているようです。

ユーロニュースはヨーロッパの主要放送局のテレビニュースを伝えるニュース専門放送局。15の言語で放送しており、世界160カ国、4億2400万世帯をカバーしています。

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